2007
06
29

カリフォルニアレポート#9 まとめ

Warm days & cool nights


 


サンフランシスコの海岸は海水が冷たすぎて真夏でも裸で泳ぐことが出来ないみたいです。



これはアラスカからの寒流が流れ込んでいるため。



太平洋とシエラ・ネヴァダ山脈に挟まれたカリフォルニアでは、内陸部の空気が夏の太陽に熱せられて上昇すると、その真空を埋めるように、カリフォルニア海流に冷やされた冷たい空気が太平洋から流れ込む。



このため、夏のサンフランシスコでは強い日差しに恵まれながら、一日中冷たい海風が吹いている。



8月の平均気温は17.6度しかない。



カリフォルニアの葡萄栽培上の気候の特徴は「葡萄の生育期に雨がほぼ降らない」、「日照量の多さ」、「昼夜の寒暖の差」、「葡萄の生育期の長さ」が挙げられます。



どれも驚かされましたが、体感できたのがとても良かったです。



葡萄は水ぶくれせず、香味成分がぎっしりと詰まり、ヨーロッパと違って湿度が低いため、カビや病気がほとんど少ないらしい。



日照量が多いことから葡萄はポリフェノールに富んで、色調が濃い、味わい深いものとなり、毎年安定して完熟するため、比較的VT差はそこまで出ないとのこと。


 


ブラインド・テイスティング


1976年アメリカ合衆国の独立200周年を祝うためのカリフォルニアワイン・テイスティングを企画したところ、「カリフォルニアワインの質がどの程度まで向上しているかを理解するために、フランスの最高峰のワインも混ぜてみよう。」という軽い気持ちから始まった企画がありました。



各審査員は全員フランス人のワイン専門家。場所はパリで。



フランスからはドメーヌ・ラモネのバタール・モンラッシェ1973年やシャトー・ムートン・ロートシルト1970年等偉大なVTが含まれているにも関わらず、第一位に選ばれたのが、シャルドネではシャトー・モンテリーナ1973年(カリフォルニア)、カベルネソーヴィニヨンではスタッグス・リープ・ワインセラーズ1973年(カリフォルニア)。



どちらも全く無名のカリフォルニアワインでした。しかも価格はフランスの1/4程度。



彼らが誇りにしていたフランスの珠玉よりもカリフォルニアの安物を選んでしまった。



ナパヴァレーのカベルネソーヴィニヨンが伝説的なボルドーのワインを凌ぎ、決定的な賞賛を受けたとか。



あれから再び30年後、全く同じ銘柄で全く同じVTの赤ワインのみでリターンマッチが行われた。結果は1位から5位までカリフォルニアワインが独占したそうです。


 


今回思ったのは現地の方々もおっしゃってましたが、日本は常にブームに乗っ取って物が売れて行くが決して長続きはしないので何も評価等、気にせずに自分自身の舌を信じて素直に美味しいと思ったものを売って行きたいと思いました。

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2007
06
28

カリフォルニアレポート#8

シエラ フットヒルズ訪問


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サンフランシスコから東へ2時間半。


シエラ・フットヒルズ地域は、1849年のゴールドラッシュの発祥地です。



金鉱を求めて即座に大金持ちになる夢は、この歴史的な場所に多くの人を惹きつけてきました。逆に金を取れなかったヨ-ロッパの人たちはここの土壌が葡萄向きということでワイン造りに励んだ。



1800年代後半にはすでに約100ワイナリーほどあっという。



海抜300メートル以上のこの山麓はとても暖かく乾燥しているが、夕方にはシエラ・ネヴァダ山脈から吹き降ろす冷たい風が葡萄畑を冷やしてくれる。



ここで造られる力強いジンファンデルで知られているが、その多くが樹齢の古い葡萄から生産される。ソーヴィニヨン・ブランの評価も高い。



写真はIronstone Vineyard アイアンストーン ヴィンヤード訪問したときの様子。



カリフォルニアにおいて、葡萄の栽培面積では8番目に大きい。生産量も19番目に多い。



畑はクワドラテル(コルドン)仕立てのシャルドネ。



自然な農法のため下草を残す。



樽貯蔵庫は常に15℃をキープ。ダイナマイトで掘っていったとの事。



試飲会場はホテルの会場並みの立派さ。



オーナーのスティーブンさんと。



ここのワイナリーのあまりの広さに驚かされたのと、畑以外にも庭園があったり、催し施設があったりとものすごい規模の広さにもかかわらず、手入れが非常に行き届いているのがとてもすばらしい事だと思いました。



たしかにこのオーナーが表に立っていたら、スタッフ達のものすごい緊張感が伝わってきたのがとても印象的でした。


 

2007
06
28

カリフォルニアレポート#7

ソノマ カウンティ訪問


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サンフランシスコの北1時間の距離にあり、太平洋とナパヴァレーに挟まれる。



ソノマ カウンティの葡萄畑面積約25000ha(東京の2倍)。



太平洋から流れるカリフォルニア寒流の影響で、西や南へ行くほど涼しく、東や北へ行くほど温かい。地区により気候・土壌が大きく変化するため、主要な品種はすべて栽培されているが、ひきしまったシャルドネとエレガントなカベルネソーヴィニヨンが特に有名。



写真はTrentadue winery トレンタデューワイナリーにて。



Alexander Valley アレクサンダーヴァレーに畑を所有。



この地域では4月から10月までほぼ雨が降らないとのこと。


なので、樹にはドリップ式で水を与える。



樹齢がすごく古い樹に関しては根が奥底まで張っているため、山の水分を取っているそうです。



今回、ここのワイナリーで個人的に気に入った1本が”La Storia Zinfandel 2003”



Zinfandel91%,Pettie Sirah9%



骨格がしっかりとあり、芯の通った口当たり。



品種特有の果実のボリュームがありながら、ソフトなタンニンやアフターの柔らかい味わいがとても心地よい。



2007
06
25

カリフォルニアレポート#6

メンドシーノ カウンティ 訪問


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カリフォルニア最北の葡萄栽培地区。



サンフランシスコの北150km



岩の突き出た山や森林の多い地域。



メンドシーノの60%は森林で覆われる。



有機栽培が盛んで、葡萄栽培面積は6,300ヘクタールで、その25%はオーガニック栽培の認定を受けている。



昔から土地を大事にするということから自然と有機農法となっていた。



昼夜の寒暖の差が大きく、葡萄がゆっくりと熟するためさわやかな酸味を持ったワインが出来る。



写真はYorkville Cellarsのオーナーと。



ワインはボルドー品種ばかりで全て有機農法。



葡萄畑の見栄えがえらく汚いとオーナーは気にしていたが、全てオーガニックのため雑草等はそのまま放っているとのこと。



この地域では意識してオーガニックを造ってるのではなく、昔から自然と造ってるため、結果的に有機となっているワイナリーが多いのが特徴。



ここ最近、日本ではヴィオワインブームというのがあるみたいですが、カリフォルニアではそこまで気にしてる様子は無さそうでした。



でも現地の人曰く、オーガニックスタイルは将来一部を除いて無くなるのではないと言われてるそうです。



2007
06
22

カリフォルニアレポート#5

ナパ・ヴァレー 偉大なワイン産地


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Napa Valleyナパヴァレーはサンフランシスコの北へ約100キロの所に位置している。



海からの冷たい朝霧の影響で南ほど涼しく、北に行くほど暖かい。



ワインの品質を重視するため、葡萄の収穫量を厳しく制限しており、カリフォルニアの10%にあたる葡萄畑から4%分のワインしか生産しない。



ナパとは現地のワポ族インディアンの言語で、豊潤の地という意味。初期の開拓者の一人であるジョージ・ヨーントが1838年にナパに初めて葡萄を植栽。



シャールズ・クリュッグは1861年にナパヴァレーで初めて商業ベースのワイナリーを創立した人として知られる。



1966年のロバートモンダヴィ・ワイナリーの創立によりナパヴァレーのワインブームに火がついた。


 


ナパヴァレーのワイン産業に大きな影響をもたらしたのが1919年に制定された禁酒法。



葡萄畑は放置されワインメーカー達はこの間に別の仕事をせざるを得なかった。



わずか一握りのワイナリー(ベリンジャー、ボーリューヴィンヤード)だけが礼拝用ワインの生産がゆるされた時代です。


 


写真はナパヴァレー産のワインをテイスティングした様子。



品種はカベルネソーヴィニヨン、メルロー、ソービニヨンブランが主要。



やはりボルドーを意識して造ってるのが良く分かる。比較的、アルコール度数は高め。



たしかに地形的には起伏が少ないところが、ボルドーに似てるかも。





2007
06
21

カリフォルニアレポート#4

モントレーカウンティ 訪問


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MONTEREYは沿岸沿いにあり、サンフランシスコから南に2時間。



比較的、気温が低いため主要品種はシャルドネ、リースリング、ピノノワール等。



写真はSan Saba wineryカベルネソーヴィニヨンに接木したシャルドネ。樹齢40年。



もともとカベルネの樹を植えていましたが、カベルネはあのピーマンのような青い香りや味わいが出るということで80年代は悪評を作ってしまった模様。



これは気温が低すぎてカベルネを十分に熟すことが出来なかったため。



それでカベルネの樹の上の部分までバッサリ切って、シャルドネの樹を接木した。



幹に三角の切り目をいれてピッタリ合うように苗木を差し込むと、1年もするとつながる。


 



オーナーの計らいで樽熟成中の2006年のピノノワールをテイスティング。



優しい口当たりでありながら、スパイシーさもあり。樽香も絶妙。


 


最近は樽の使い方にもすごく気を使うようになってきた。



アメリカンオークばかりだと力強くなりすぎてしまうのでフレンチオークも取り入れて、エレガントなスタイルにしていってる。



たしかにカリフォルニアワインのイメージはアメリカンオークをふんだんに使って、力強い味わいと力強い樽香が印象に残ってて、一杯、二杯程度なら美味しいと思うが一本通して飲むには途中で飽きてきてしまいそうな印象でした。



アメリカ国内でも同じことが最近言えるらしい・・・



2007
06
21

カリフォルニアレポート#3

パソ・ロブルス カウンティ訪問


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サンフランシスコとロサンゼルスのちょうど真ん中に位置する。



葡萄栽培面積は8000ヘクタールでそのうち80%はジンファンデル、カベルネソーヴィニヨン、シラー等赤品種がほとんど。中には樹齢80年以上のものもある。



日中は非常に暑いため白品種は向かない。



Napa,Sonoma,Santa Barbaraに続いて注目されている所。



まず土地が非常に安い。



日中、暑いため赤品種やローヌ系の品種に合うらしい。



比較的、安くて品質の良いワインが出来る。



よって最近注目されだしたことにより、若いワイナリーが多い印象。



葡萄も平均樹齢10年以内のものが多い。


これから注目すべき(10年後楽しみ)



ちなみに2007年は雨が不足しているとのこと。


 

2007
06
16

カリフォルニアレポート#2

サンタバーバラ カウンティ訪問


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ロスから車で3時間ほど北上したところ。




日中はとても暖かく、日差しが強い。夜になると冷え込み、この寒暖の差が良質の品種が造られる。たしかに日中でも風が冷たく気持ち良かった。




主にピノノワールやシャルドネが栽培されている。




サンタバーバラの冷涼な気候はカリフォルニアでは珍しく山脈が東西に走り、河が寒流の太平洋に直角に流れてくる為、谷が冷たい海風のトンネルとなって内陸の葡萄畑を冷やす。




アラスカから4ヶ月前の海流が流れてくる為、海風が冷たい。




世界で最も葡萄の生育期間の長い、冷涼な葡萄栽培地区となっている。




写真はSanta Ynez Valleyサンタ・イエズ・ヴァレーにあるStar Lane Vineyard スターレーン・ヴィンヤードの畑の様子。



私が個人的に気に入ったワイン。JK Vineyard “Paige23”のオーナーと。




1989年から始めた若いワイナリー。



シャルドネはシャブリを思わせるミネラル感豊富な口当たり。オーク樽使用せず。




ピノノワールはニュイ・サン・ジョルジュを思わせる芳醇な香りとコク。エレガントさも兼ね備えた味わい。いずれも葡萄は有機栽培。




生産本数300ケースのみ。




このオーナー曰く、ここ最近ロバート・パーカーやワイン・スペクテーターに評価してもらうためにわざと樽香を強くしたりとかするワイナリーが多い中、本当においしいワイン造りをとことん追求していくことで確立していくことが大事だということを言ってました。




たしかに、いろんな評価に惑わされることなく、自分の信念を曲げずにワインが造られてるとこが味わいに現れてたように見受けられました。




2007
06
15

パン オ デピス

いつもお世話になっているお客様から手作りお菓子を差し入れしていただきました!


フランス、ディジョンの伝統菓子でその名も“パン オ デピス”


はちみつ、シナモン、の味がほんのり絶妙でもっちりした歯ごたえもおもしろい。


あっつあつの出来たてをおいしくいただきました。


甘すぎず素朴でとてもおいしかったです。


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M木様、いつも勉強になります。


有難うございました。一日寝かせてみて明日またいただきます!!

2007
06
14

カリフォルニアレポート#1

副店長の中熊が先日、カリフォルニアの各地のワイナリーを視察してきました。


数回にわたって各地で感じた事や現地の最新情報を数回にわたってレポートしていきます。


まずはカリフォルニア南部の“サンタ・バーバラ”から。


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1786年に建設されたミッション・サンタバーバラ(伝道所)。


ミサ用ワインを造るために葡萄畑を拓いた。これがカリフォルニアワインの始まり。



カリフォルニアワインはブルゴーニュやラインガウと同じく、カリフォルニアのワイン産業を築いたのはキリスト教の修道士でした。




ミッション・サンタバーバラ(伝道所)はこの町の観光名所の一つであり、かつてスペイン領だったここ、カリフォルニア州にスペイン人が21の伝道所を設立した




修道士たちが植えたのはスペインからもたされた黒葡萄品種で普及に貢献した伝道所にちなんで“ミッション種”と呼ばれていた。




ミッションは決して良質品種ではなかったが1880年代にフィロキセラが猛威を振るうまでカリフォルニアの主要品種だった。


 

2007
06
02

スペインレポート#3

スペインレポートその3、スペインに根付くバル文化について。


今回、面白かった事のひとつに“バル”(=スペインバー)がありました。


スペインのバルはとにかく生活に密着していて興味を引きました。


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ちょっと一杯と思って一人で入って(とても入りやすい雰囲気)ビール一杯におつまみを適当に選んで(多分基本的に一皿だと思う)1.7ユーロ!!(=300円弱)


 


後で聞いたのですがおつまみはタダでつけてくれるシステムのようで(多分一杯目だけだと思う)しかも日本人の口に合うカニクリームコロッケとか海老のマヨネーズ和え、たこのマリネなどなど。


どれもめちゃくちゃおいしい!!


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おかわり1杯とオカズ2皿選んでも2.7ユーロ(450円しないくらい)


安い!楽しい!


夏場は特に陽が長いので(9時過ぎまでは明るい)、皆外でわいわいするのが文化といった感じでした。


 


ビールがメインで飲まれていますがシェリーもとてもカジュアルに楽しんでいました。


日本で言うと焼酎のような感じでしょうか?


日本に固有である業態に例えると、焼き鳥屋とか居酒屋・・・でもとってもおしゃれに見えたことが悔しかったです。。。。
 

プロフィール

ワインハウス センチュリー

  • Author:ワインハウス センチュリー
  • ワインハウス センチュリーのオフィシャルブログです。

    シニアソムリエ3名を含む6名のソムリエ資格保持者が常駐するワインショップ。

    阪神間を中心に、ワインを中心としたお酒の卸小売りの会社です!
    ワインの楽しさをいかに皆様にお届けできるか、日々奮闘中!!

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